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秋祭り
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午前中、CDとうどんを買いに渋谷まででる。
ついでに大きな古本屋で中島義道さんや池田晶子さんの本を物色する。
前に読んだ中島氏の「私の嫌いな10の人びと」はもの凄い衝撃だった。
その10の項目は、この社会で最も謙虚で人から好かれそうな事柄ばかりなんだよね。
でも、なんとなくわかる気もするんだ。
人に好かれようとすればするほど本当の自分を押し殺して、
本当の自分じゃない演じた自分が好かれてしまって、
自分自身が演じるのに疲れてしまって結局その人間関係にヒビが入る。
ならば、最初から本当の自分を知ってもらうために好かれようとすることすらしない。

岡本太郎も書いてたな、
「好かれる必要なんてない」ことや「疎外されたとしても自分を突き出せ」と。
社会的には「影響力のあるヤツが何言ってくれてんねん」って感じかもしれないけど、
強く生きて行きたいと思っている僕らにとっては最高に勇気づけられる言葉だ。


中島氏は年末に「年賀状は全廃しました」と年賀状をくれそうな人に手紙を送って、
自分の思想を伝えているらしいが、数年経っても年賀状全廃はできてないと言う。
逆に年賀状をよこす人は中島氏の意思を把握していない軽い付き合いの人なのかもしれない。
僕も年末になると「毎年くれてるからな〜」と年賀状を送る人を選んでる。
でも、人を並べて選ぶ自分が心苦しい。中にはもう何年も会ってない人もいる。
大切な人は、年賀状なんて関係なく連絡をとるし、送らなくても恨むヤツは誰もいない。
ただ、年賀状だけで繋がってしまっている人は、年賀状がなければ繋がっていないと思うと
日本からこの風習がなくなってしまえば自動的に絶縁になる。
そう言いながら、来年もたくさん年賀状を送ることになるよな、きっと。
そうだ、小学校の時の担任の先生は続けて出したいな。



街は秋祭りで賑わっている。
近所の神社で屋台も出て、たこ焼き、焼きそば、射的と
定番どころがたくさんならんでいるんだけど、
一件、凄まじい開き直りを見せた屋台があった。
大きく「崖の上のポニョ」と掲げられた一件の屋台があった。
あたかもジブリ公認のポニョのオフィシャルショップのような面構えで
映画のDVDなどを流しながらポニョの歌が大音量で流れている。

おもちゃを売るそのグッズの中にポニョが混入している姿は夏の祭りでも見られたが、
屋台丸ごとポニョのピンク一色で飾られて、
小さな子供が見れば絶対にオフィシャルショップでしかないだろう。
その屋台の真ん中に威風堂々と座る角刈り白髪の細めのおっさんが、
とてもいさぎよく見えた。
確実にポニョなど見たことのないおっさんは、ポニョショップ店長。
これだけで充分笑える。




今夜はマンチェスターダービー!
マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティが激突!
ずっと、緊張してます。
by hisa_coff | 2009-09-20 20:48 | デイリー