星 柿

薄暗くなってパラパラと星も出てきた夜に近い夕方に
両手で水を受けるような仕草をする子供がいたので、
「お、なんやそれ、星でも落ちて来るの待ってるのか?」と聞きましたら、
首を振って「柿が落ちるの持ってる」と返された。
たしかに。すぐ横に大きな柿の木が立っていて、柿もなっていた。
少し夢のあることを心掛けて、その話の糸口から、
おもしろいちょっとした話でもしようかと思ったが「柿」と言われて拍子抜け。
でも、木になっている柿を食べたいと願う子もまた好し。
星を欲しがるも柿を欲しがるも夢の度合いは変わらない。
「落ちて来い」と願う美しさは素敵だ。



うちの近くのケンタッキーは、
やたらと剣山が窓のさんや看板の上や至る所に恐ろしいほどに張り巡らされている。
ぱっと見い、気になるくらい外見はギザギザなお店になってしまってる。
よく前を、「ケンタッキーが鳥よけか。フフフ」と思いながら通り過ぎてましたが、
今日やっとその理由がわかった。

窓のさんに鳩が停まっているのを見ながらケンタッキーを頬張る光景を
思い浮かべたら、やっぱりまだ剣山の方がゆるせるような気がしたのです。
鳥を見ながら鳥を頬張れない。牛の前で焼肉もあまりしたくない。
魚の泳ぐ水槽の前で魚は・・・あれ、これは、食べれる。
ギザギザになってしまったのは苦肉の策だったのですね。
たしかに。鳩がたわむれるフライドチキンを出す店は、
「この鳥、この辺の鳥ですか?」的な洒落にならない洒落を連想しかねられない。
ならば、剣山の方がまだマシだ。
その理由がわかったのでクリスマスはここのチキンを食べます。



おやすみ。
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by hisa_coff | 2010-11-11 00:10 | デイリー