泥棒についての質問が多かった。
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たぶん、親父と兄貴がお酒を飲んだ時の陽気さがイヤで僕は飲まないのかもしれない。
兄貴は案の定、平泉くんにも健太郎にも愛想良く声もデカ目で酒をつぐ。
兄貴が帰って、親父が帰ってきたと思えば、同じテンションで
また平泉くんと健太郎に酒をつぐ。
もしこれで次男の僕もこの血を受け継いでいたら来客はいなくなる。
でも、あの陽気な2人が大好きなんだよ。
実家に帰ったときそう思った。



甥っ子は僕が帰ってくると誰にも聞けないだろう質問をぶつけてくる。
今回は、泥棒についての質問が多かった。
6歳なのだけど、どうにか恐怖を捨て去りたくてたまらんようだ。
両手を広げて「この辺にどのくらい泥棒はいるん?」と、
街にいる泥棒の割合を知りたがっている。
その割合でどうにか、自分の家は襲われないことを知りたいようだ。
僕は「いつもいるわけじゃない。ただ、誰でもそうなる可能性があるんだよ」
と、言うと「?」を出して「ひさしくんも?」と聞くから
「うん、そうさ」と誤解覚悟で言う。
もしや、僕が泥棒!的なリアクションを仕掛けたので、
「明日のことは誰にもわからない。自分の心をしっかりと掴んでおかなければ、
泥棒になってしまうこともあるんだよ。」と言う。
「じゃあ、どうなったら泥棒になるの?」と聞くもんだから、
「人生に諦めたらなるんだよ。ガマンが出来なくなったらなるんだよ。
お菓子をガマンすることはあるか?そのガマンをしてるとき、心を掴んでいる瞬間なんだよ」
と、言うと、甥っ子は自分の胸を見て右手で心臓あたりをなでている。
「じゃあ、わかった!泥棒が来た時のやっつけ方を考えた!」と急にシフトチェンジして
「泥棒が入って来たら、アオト(弟)を押し入れに隠して椅子を持って闘う」と言い出した。
一番ビジョンがハッキリしていたのは、2歳の弟を一番に助けると言うこと、
あとは闘うことはわかっているがボンヤリしている。
泥棒に関しての恐怖は、弟を助けられるだろうかと言う男らしい恐怖だったかもしれない。
僕は心の中で感動して泣いているのだけど、表には出さない。
「泥棒がナイフを持っていたらどうしようか?」と僕に聞くから、
「怯んではいけない。勇気を持って立ち向え。」と言うと、
「こっちもナイフを持ったらいいか。」と言うもんだから、
「ナイフなんか持たなくても勇気を持てば大丈夫なんだよ。」
「先に殺してもいいの?」と聞くもんだから
「絶対に殺してはいけない。泥棒は悪人だったかもしれないが、
殺すと言う行為自体が悪なのだから、君が悪人になる必要はない」と言うと、
「刺されても?手が切れてなくなっても?」と言うもんだから、
「そうさ、手がなくなっても勇気を持って立ち向え」と言った。
「じゃあ、死んじゃうじゃん」と言うもんだから、
「勇気を持って立ち向っている瞬間こそが、人間が生きている瞬間なんだよ」と言うと。
「?」マークを出しながら図鑑のページをめくり、宇宙の話題にすり替えた。
宇宙の話もドンと来いという感じでずいぶん話し込んだら、
「もし、人生が面白くなかったらどうするの?」と6歳とは思えない質問をぶつけて来た。
僕はすかさず「勇気が人生を面白くするんだよ」と諭した。
「面白くするのは、仮面ライダーやお菓子じゃないんだよ。
勇気を持っているかどうかで人生が面白くなるんだよ。
自分の心を掴んで思いっきり前に突き出してやれ。」と言った。
甥っ子の目がキラキラしていた。
もちろん、こんなことを言う僕までもキラキラしてたはずさ。

勇気を持たなくちゃならん時は、
いつだって今の自分のキャパ以上のことに挑むとき。
恋愛にしても仕事にしても遊びにしても真剣になればなるほど、
自分のキャパを越えたことに挑んでしまう。
それが出来ようが出来まいがどうでもよくて、
必然的に心身を100%以上使わなくちゃならんところに
その人を輝かせるカラクリがある。
成功したときよりも、挑んでいる瞬間の方が輝くのだから
輝いていたいのなら、勇気だけを持っていればいいのじゃないだろうか。
はっきり言って、「誰かより私は輝いている」ってところに
こだわってしまっている人は、ずっと輝けないかもしれない。
それよりも自分の心身を100%発電しているかどうかが重要じゃなかろうか。




おやすみなさい。
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by hisa_coff | 2011-02-03 03:21 | デイリー