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思わぬダブルヘッダーでした!

ありがとうございました!
今夜も興奮し感動しました。
約束通りの歓喜だったら幸いです。

Clingon @ 代々木 Zher the ZOO

1.ラララ
2.タイム
3.サヨナラ梅雨の午後
4.シグナル
5.君は どうせ雨
6.シスター
7.ボクの奥の奥
8.star

un1.羊飼いの歌


クリンゴンは全員で楽しめるバンドだ。
ホントいつも感動してますよ。
ありがとう。。。。。


で、打ち上げも楽しくて最高で今宵はよかった!
と、終わるはずだったのですが、もう一本ライブをするはめに・・・・。


健太郎を置いて、丸尾と平泉くんと僕は代々木から総武線に乗って帰った。
「たのしかったね」いいながら高円寺で丸尾は下りて行った。
平泉くんと僕は吉祥寺で下りて歩いて帰ろう的な雰囲気で座席に座ったまま。
いつから居たのか、僕らの座る前の座席にインテリなメガネをかけた2人が座っていた。
右側の男は、大きな声で社会を風刺している。
隣の友人はそれを聞いていないようだが適当に頷いている。
地震のことや原発のこと、メルトダウンに放射能の数値、
「3月15日、東京都民は被爆したのだ!」と言いながら
海外からの情報やあらゆる知識をまわりに聞こえる声で風刺している。

僕は、社会を批判したり、世間への愚痴をこぼすことは、
仲間内では悪いことでもないと思っている。
責任を持って批判していることも素敵だと思っている。
でも、隣の友人に話しているようだが、
まわりを意識し聞こえるように少し大きな声で話している行為は、まあまあ嫌いだ。
知識をひけらかす行為は基本嫌いなのです。
「行為」と書いたのは、右側の男もお酒が入っていそうで、
お口が滑らかになっていたようなので「人間」としてじゃなく「行為」と書いておきます。

こんなことでは僕はいら立たないし、
自分の心をコントロールすることに関しては自信を持っている。
でも、彼が「ジョン・レノンはオカマだ」と言ったとき少しピクリと来た。
目の前にミュージシャンが2人座っていることを意識したような口ぶりだったので気になった。
で、「何が、Love & Peaceだ!ミュージシャンはオカマばっかりだ!」と言い出した。
ので、僕は立ち上がり彼の前まで行き、インテリなメガネを取り上げた。
当然、彼もヘラヘラしながら挑発的だ。
僕は息子も出来たので暴力はいけないと思いつつ彼の胸ぐらを掴む。
そして、彼から殴ってきてくれるのを待っていた。
なら「言葉で返せ!」と理論的な自分を装って
左手でメガネを拾いかけ直すので、また僕はメガネを取り上げた。

それほどジョンをかばう気はなかったけれども
「ジョン・レノンがどうしたって?」と聞くと
「あんなのオカマだ」とまた言ってくれので興奮が増し、
「次の駅で降りろ」と言う運びになった。
平泉くんは、「やってきました!」と言わんばかりに
立ち上がり僕の隣で威圧を始め、到着した駅で引きずり降ろした。
が、男と友人は「吉祥寺、吉祥寺!」と言い、
ここで下りるつもりはないとアピールをした。

僕と平泉くんも本当は吉祥寺が良いのです。
ので、変な感じでもう一回電車に乗り直した。
興奮しながらもちゃんとお家に帰りたい自分に笑ったが、
僕は殴って来てくれるか、もしくは僕が彼を言いくるめるまで勝負することにした。
酔っぱらっているかもしれないが、
世間を知ったように社会への愚痴を他人に聞こえるような話したり、
自分を棚に上げて社会を風刺する日本人特有の癖が大嫌いなのです。
僕がオカマならばそれで結構だが、
自分を置いてきぼりにして世間ばかりに翻弄されている大人が大嫌いなのです。

で、吉祥寺駅に着いたので、
車内じゃあまり出せなかった大声で迫り続けた。
今夜のザーザズーのときよりも大きい声かもしれない。
平泉くんは僕が暴力を振るうことはないと安心しているもようで
僕を止める気配はなく、ちゃんと付き合ってくれている。
もしくは、「そうなったらそうなったでそうしたいな」なんて思っているのかもしれない。
男の友人に平泉くんは絡まれていそうだったが、
聞き分けが良さそうな友人だろうから放っておいた。

やたらと「言葉で返せ」言うので
「自分を置いてきぼりにして、あなたには心がなければ、言葉もない、そして髪の毛も!」
と、大人気無く男の外見の嫌味を言ってしまった。
ここは、低レベルだと自分でも思ったが、
そんなことで傷つくような男ではなく、屈折度合いがもの凄い。
殴る勇気もなさそうなので言葉で対抗することにする。
「大丈夫ですか?」と駆け寄ってくる駅員さんを平泉くんが対処してくれているようだ。。
僕も「すみません、少し熱くなっていまして」
と、駅員さんにひと言投げかけて、男にまた畳み掛ける

「なぜ、自分と闘わないのか?
なぜ、自分のことを置き去りにして世間のことばかり言うのか?
ジョン・レノンのことを言うのならジョンを越えてから言え!
結局、僕らは今の自分と闘って自分を越えるしかできないのだ!」

と言うと、
「それは殻に閉じこもっている」
と男が言う。

歩きながら僕は、
「おまえは閉じこもるタマゴすら持っていないだろうが!
みんな持っているんだよ。みんな自分をちゃんと持っている!」

その間、僕はフルボリュームですから、
男はいつまでこれが続くのかと、弱って来ている。
ホームから下りる階段の途中で最後、男の腕を持って僕は近寄ってやる。

「頭のいい あなたにはわかるはずだ。
不安に満ちた社会では皆が皆、言いたいことを自分の中で消化しようと懸命なのです。
今僕らに出来ることはその問題と自分の中で闘うことです」

と、言うと男の目が潤んだ。
男は握手を求めて来た。
面倒臭いが、たぶん友人も家族も距離がある生活をしている悲しい男かもしれん。
でも、僕の本気は本気の中の本気ですから、
そんなくだらない情報を集めた知識に言い負かされることはない。
男は「あなたからもらってばかりだ!」といい。
「あなたからもらってばかりだー」と何度も言い出した。
面倒臭い。

平泉くんが「もう行くよー」と言わんばかりに改札へ歩いて行く。
僕もあとを追いかけようとしたら、男が声を張り上げて聞いて来た。

「じゃあ、どうしたらいい?それじゃ世界は変わらないじゃないか!」

もう、ホント面倒臭い!でも、完全に言いくるめるには駄目押しがいる。
世界なんか吉祥寺の改札から変わるわけはないと思っているが、
僕は、言いよった。

「僕らに出来ることは、自分自身を越えて行くことしかない。
一人一人が自分を越えて成長することが、世界が変わって行くと言うことだよ!」


で、二本目のライブ終了!
平泉くんに「付き合わせて、ゴメン」と謝った。
なら、「たまには、いいよね」とまんざらでもなかった。

ちなみに僕は打ち上げでもお酒を呑んでいません。
素面でこれですもんね。ホント、僕は面倒臭い男だな。。。。


もう朝だ。
おやすみなさい。





☆感動にこだわる木村ひさしソロです。
6月7日(火)下北沢440(four forty)
大柴広己プレゼンツ「夏もじゃin 下北沢」
出演:大柴広己 / 木村ひさし / EG / 小林建樹
開場18:30 / 開演19:00
前売り2500円 / 当日3000円(ドリンク別)


Clingon木村ひさしinfo【hisa_coff@excite.co.jp】でもチケット予約できます
by hisa_coff | 2011-06-06 04:19 | デイリー