バラード奥さん!

ある4歳児の男が僕に問いかけた。

”バラード奥さんって知ってる?”


僕はある程度、音楽にまつわることは知ってるし、
4歳の男が知っていて僕が知らないと言うことは絶対にあってはならない。
僕は考えた!
バラードを歌う単なる奥さんか?
もしくは新しいジャンル?
専業主婦が作り出す音楽か?

どうにも考えつかない。
でも、彼は、伝えようとする。

母にスプーンで放り込まれたカレーを唇に付けながら、
その唇で僕に耳打ちする。

”バラード奥さんって知ってる?”


若干、僕の左耳が黄色く染まったことも鏡を見なくてもわかるが、
”バラード奥さん”だけは、よくわからない。。。。。

あんた!この20000円近いTシャツを黄色で染めてみろ!
あんたの持ってるキリギリスの足をへし折ってやるからな!

と、”バラード奥さん”を知らないことに腹を立て矢先を彼に向けている。


椅子に正座をして、やっとこさとどくジンジャエールは、大人の味に思えただろう。

彼もまた、

”もっと、大きくならなくちゃいけない!”


って、僕に言うんだ。

”お父さんの手は、大きいから”


って、僕に言うんだ。

彼の言葉に過剰に反応するのは僕だけか?
その言葉、ひとつひとつ感動し、心の中で涙する。
彼の存在自体が「愛」なんだよ。
僕もあんたみたいに「愛」になりたい!


どうやら、”マラードさんの奥さん”だったらしい。
先週、僕に絵本を読んで聞かせてくれた「かも」のお話の登場人物の名前だった。
彼はきっと、僕が全てを把握して本のことを覚えてるのだろうと確信したと思うが、
あの速さでページを捲られると、大人と言えども把握は難しい。

それに彼は絵本を往復していた。
何度か最後のページから読まされたような気がした。
次回はちゃんと対応策を考えておくよ。

それから彼は、僕にロボットダンスを披露してくれた。
ならば、次会う時はダフトパンクのCDをプレゼントしよう。
待っとけよ!

それから彼はゲームセンターを指差して

”ゲームは大人になってから!”


って言った。僕は応えた。

”そうなんだ。偉いよ。”

すると彼は言いなおした。

”お兄ちゃんになってから!”


僕は、

”・・・・。”


でも、僕は思った。

”プレステ3が発売されても買うもんか!”

ってね。





さっき、

僕の母から放り込まれた。
僕にとっての”バラード奥さん”だ。
いくつになっても、母に放り込まれるんだよ。
僕がこの世にいることは、母や父、家族がいること、先祖がいること。
ずっと昔から続いてスプーンで押し込まれる味は、誰もが覚えてる。
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オリーブオイルが3種、デティコのパスタが3つ、ホールトマト2つ、マスタードに珈琲2つ。
ええ、田舎から贈って来る品物とは言えないが、バラード奥さんは、こう言う人です。
下手したら日本製品は珈琲豆だけじゃないか?
彼女のおかげでコーン油やサラダ油を使わなくなった。
全て、オリーブ油で料理する。そのためカロリーが密かに高め。
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僕がオイルの価値を知らないことを察知したのか、添え書きがあった。
■ヴィヴァーチェ(左)は気兼ねなく使ってよし。
■レトレマチーネ(中)は高級品です。パスタにピッタリ、気取った時にでも!
■オレンジ(右)は更に高級品です。フランスパンやサラダにかけて食卓に・・・。

ありがとう、お母さん。
僕はね。気取れる生活からは、もう遠ざかってますよ。
フランスパンを毎日、かじっているとでも?
サラダのソースはピエトロからキューピーに落ちました。
パスタも500g178円の東急セレクトを使ってます。

ハハハ!

大丈夫だよ。。。。。ちゃんと、素晴らしい仲間に囲まれて生きてます。
また、丸ちゃんや平泉くんや紹介したいトマルくんや加藤くんを
つれて帰るから、また得意な料理でもてなして!そう、渉くんも無理矢理連れてくよ。

毎回のように贈られて来るカードです。
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題名は「野外コンサート」だそうだ。
妹の銅版画作品のコレクションの量を遥かに上回ってしまった彼女の作品。
猫がピアノでネズミのツインボーカル。
セルジオ・メンデスの70年、大阪万博時のライブの編成にそっくりだね。
やっぱり僕は、あんたの息子だよ!
そのセンスは、ちゃんと引き継いでますよ。

あのね、お母さん。。。
猫の目を、もう少し真ん中に寄せてあげたら、もっと可愛いよ。



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by hisa_coff | 2006-09-07 15:47 | デイリー