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育。

五階に住むSくんの家庭環境は何かと何でも買ってもらえる環境である。
羨ましい気持ちはあったけど、Sくんのお母さんのガッ付き具合は子供ながらに見抜いてた。
「子供の物欲を満たされれば、世間にも満たされたように見てもらえる」
なんて考えてそうだ。
言っても、ここは○○公社の社宅だ。さほど、満たされるわけなかった。
社宅前に並ぶ、自家用車のグレードを競い合ってる。どんぐりの背比べってこのことか?

子供ながらに自家用車を所有する人の心の大きさを社宅前で野球をして計ってみせた。
当然、野球をする子供の中には該当する親を持つ子供もいたが構わない。
ボールがぶつかる前から注意する所有者は最低ランク。
フロントガラスを割っても怒らない人は神の域に達する。

基本、社宅に住む人間のしがらみを知らないのは子供だけか?
○○くんのお父さんは××くんのお父さんの上司なんだよ!
ってことが、有り得たのだろうか?
僕は住んでいた団地が社宅だと知ったのは引っ越した後だった。
子供らしい、おやつと遊びと女子以外は興味なかったようだ。
社宅は安くて、僕も社宅を持つ会社に勤めているなら住みたいくらいだ。
しがらみのリスクを背負ったとしてもビックリするほどの安さだと思う。
若く結婚をし、社宅に入り懸命に貯めて、マイホームを買う。
社宅をどれだけの早さで抜け出すか!が勝負なのだ。
この勝負には、出遅れてしまったよ、ぼかぁ〜〜〜。


でも、
生きて行く中で吹っ切れて行く部分が大きくなって行く。
生きることとは何だろうと? 考えて生きて来た。
考えて生きてるってことが、生きているってことで、
何かを気にして生きることとは、大違いなわけなのさ!

また、自分でもわけわからんこと言ってる!

何かに気を取られて生きることとは、違うわけさ!

僕は、ずっと気を取られていたようだ。
マイホームを持ちたい!高級車に乗りたい!ってね。
でも、物欲を満たして救われることはほぼ無かった。
CDもレコードも腐るほど持ってるけど、昨日「全部いらない」って思えた。
何でだろ?この心境の変化!
僕が、もう一人産まれてきそうな感じがする。なんだかヤバいぞ!

母が言ってた「食べる事と寝る事にはお金をかけたい」って。
そう、思ってみれば、うちの親は気を取られず、そして気取らずに生きてるな。
ホント、ほっこりしたあの感じは、心の余裕が無いと出ないな。




by hisa_coff | 2006-10-25 21:16 | デイリー