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なぜドーナツには穴が空いているのか?

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なぜドーナツには穴が空いているのか?
それは、あなたの笑顔がよく見えるように空いているのさ!
なんて言葉を口にしそうなほど美味しいドーナツを買いに銀座へ。
1時間ほど列ぶけど本でも読んで待ってりゃいいと思い最後尾に列びます。


何度も読んでますけど列びながら「自分の中に毒を持て」を読む。
岡本太郎さんが恋愛について語ってる。
そうね、やはり綺麗な人に魅せられてから本質を見抜いて行くんだ。
そこは、凡人とあまり変わらない。
セックスアピールにはちゃんと引っかかれ!ってことだね。
そこからその人が自分に合うかどうか、徐々にわかって来るんだろう。
最初から本質が見抜けたらどんなに楽なんだろうか?
恋愛対象になればどんな人でも優しくなるし笑顔になる。
優しい笑顔の向こうの本質を見せるまで時間もかかる。
まったく見せずに終わる恋もあるし、
出会った瞬間に見せれる、見抜かれる恋もある。
でも、自分がその人の前で自由に居れるのは本質を見抜かれてからだと思う。
どうしようもないところがたまらなく愛しかったり、
モラル的にNGなのになぜか許せる瞬間があったり、
そんな誰にも予測が出来ない動物的態度に恋をしたとき、本物や!と勘違いする。
でも、その勘違いこそが恋愛なのやと思うし、勘違いしていない恋愛などないと思う。
また、僕の考えも変わるんですが、
異性を引き寄せるためにオシャレにするなり、化粧をするなり、
その簡単な努力はすべきなのかもしれないね。
綺麗に見えた方がいいもんね。僕もそうします。


そしてもう一冊持っていた本はヘルマン・ヘッセ「デミアン」。
まだ、はじめしか読んでないけど最初の「はしがき」ってところに感動してしまった。
僕が考えて、悩んでいるもの全てが2.3ページにわたって書かれている。
まあ、僕が考えてる全てが2.3ページですんでしまうってのも笑うけど、
それにしても素晴らしく端的に書かれてある。
社会的にはみ出しかけてるから「人間とは?」って問題を考えて、
何か精神世界で生きているように逃げるのではなく、
ある程度、社会的、経済的にも自分の不適合さを受け止めつつも、
「人間とは?」と言うテーマをずっと考えていたいです。
地球の長い歴史から見れば人間ほどいらない動物はないんじゃないか?
ってことを何度も思うし、思わず呑みの席でもテーマに出しそうになる。
これをここで出したら、この呑み会は終わる。って思いながら言葉を呑む。
かといって地球のために生きるつもりもない。
エコバッグを持ってスーパーへ行き、ペットボトルは買わない、
どんなときでも自炊し、外食もしないってことの心掛けが精一杯。
でも、コカコーラが飲みたくなったらたぶんペットボトルを買うだろう。
エコバッグがいっぱいだったらビニール袋をもらうだろう。
日清UFOが食いたくなったらコンビニでかうだろう。
ライブの打ち上げで居酒屋ぐらいいくだろう。
人間は食欲や性欲以外の「欲」を持っているので、
そのひとりひとりの小さな欲の積み重ねがこの環境問題につながったわけで、
その逆にアル・ゴアさんがノーベル平和賞に輝くわけです。
でも、アル・ゴアさんもしっかり欲を出し生きてきたわけで、
ゴアさんちの光熱費は僕んちより遥かに高いだろうしね。
ここまで考え出したら切りない、電気楽器でecoを歌ってしまうことができなくなりそう。
ヤバいヤバい。


そんなことを考えながら1時間。
クリスピー・クリーム・ドーナツ買えた。
これこそ食欲である。
なんやかんや考えても美味しいもんは美味しい。
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こんなに機械的に大量生産で温もりも感じないのに無茶苦茶美味しい。



そう、
なぜドーナツには穴が空いているのか?
ドーナツの語源は「ドー(生地)」と「ナッツ(くるみ)」だって。
オランダのお菓子は中央にくるみが乗っていたのですが、
そのお菓子を覚えたイギリスの清教徒がアメリカに渡った際、
作ろうと思ったらくるみがなかったので代わりに穴を開けた。らしい。

あなたの笑顔がよく見えるように空いているわけでは無いみたい。

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by hisa_coff | 2008-01-03 00:51 | デイリー