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シンプル
昨日はありがと。
後藤秀人バンドの面々。
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前に良くんが言ってた。
手がふさがっている状態で背中がかゆいとき、
心の中で「これがスタンダードだ!」と唱えると、
かゆいけど何事も無いように耐えられる。
心のコントロールとはこんな感じなのか?と聞いて来た。
笑ってしまうけど、まさにこんな感じじゃないだろうか?
これぐらい軽く考えるべきだとおもう。




昨日もいろいろなアーティストのライブを見たけど、
皆、緊張との闘いで大変そうだった。
でもとても素敵なことやね。


僕も昔は照れてる人間でした。
心が集中できずに緊張し、それをごまかすために照れたりしてみた。
緊張をごまかすことほど自分と向き合ってない状態はないわけで、
そこにいる緊張した自分が今の本当の自分なんだから、
緊張をごまかした瞬間、本当の自分はそこからいなくなる。
それなら緊張した自分を恥じずにそのままトライすべきだと思うんだ。


他人から緊張してないことを悟られないようにすることより、
まず、緊張と向き合って闘ってひとつの疑問が出るまで時間を割けばいいと思う。
僕の場合は、ずっと向き合ってると「なんで緊張と闘ってるんだ?」って
いつのまにか、意味のないもののように思えてくる。
存分に緊張したあとは開き直れると僕は思うんです。


緊張を押し殺しながらライブをするのもいいけど、
どこか自由に表現出来てない場合もあるので、
出来れば緊張と闘い切って、一試合終えて、
自由の身で本番に向かった方が、自由度が増すような気がするんです。
ロックは自由だ!なんて言うけど言ってる本人が自由じゃなければね。


でも、毎日安定した心でいれないのが人間だ。
心がざわつき過ぎでご飯も喉に通らない時もある。
でも、よく考えれば自分の心がプレッシャーをあたえてるだけなんだ。
結局、他からプレッシャーを受けているイメージは、
自分が世間体を気にする度合いによって重かったり軽かったりする。
この時ばかりは、世間を気にしないことが重要かもしれない。
言い方は悪いけど、そこまでプレッシャーを感じ過ぎるなら
世間から孤立したイメージを持つ方が手っ取り早いような気がする。


岡本太郎で言うとこの
「嫌われるようなもの創るんだ!」だわ。
太陽の塔を創る時に言ってたと思う。
一見キツいけどね、なるほどですよ。これは。


好かれることを考えてばかりだとやっぱり本質が薄くなるような気がする。
嫌われたいんじゃなくて完璧なオリジナリティを目指すには、
世間の目を気にしないことが一番自由になれるかもね。
簡単に書いてるけど、一番難しいいんだ。
緊張を解すこととは関係ないけど心をシンプルにする方法としてはいいような気がする。


心や精神を統一することを
シンプルにすると考えればもっと楽かもしれない。
重たいイメージじゃなくて
いらない心を削ぎ落とすんです。

例えばライブの場合は、
「お客さんたくさん来てるかな?」って不安の心は削ぎ落とす。
「上手く演奏出来るかな?」って不安も削ぎ落とす。
「ライブは盛り上がるかな?」って不安も削ぎ落とす。
これ全部ライブ直前にもライブ中にも必要のない心だとおもうんだ。
この心は前日までに済ませてれば大丈夫。
昔はこんなことを考えて心がざわつきまくってた。
そして自分はすでに情熱を持って盛り上がり切ってると言うのに
そんな不安で情熱の温度を下げる必要ないと思うんだ。
いらないものを削ぎ落としてシンプルにすることで
よりPOPな自分が現れるような気がする。

って、勝手に解釈してるけどね。
でも、この辺で悩んでる人が多いからさ。
ホームとアウェイのライブの差を無くすためには、
いつもホームと思い続けるか、
いつもアウェイだと思い続けるか、
どっちかしかないんだろうね。
場によって対応してたら不安定なままになっちゃうしね。
でも、心をシンプルにしてライブが出来ても、
売れるわけではないのが申し訳ないところだけど、
より普段の自分を素直に見せるためには不安な心は捨てた方が良いってことかもね。

心をシンプルに、、、これもまた難しい。



そんな削ぎ落とされた心で創った太陽の塔は
人類が滅亡しても地球が爆発しても存在してると僕は思う。
それくらい強いオリジナリティの塊だと思う。



何書いてたんだっけ?
いらんこと、書き過ぎたわ。



緊張するって
いろんな心がたくさん押し寄せて来て整理が付かないんだな。
だから、整理するより一番大切な心をひとつだけ持って
その部屋から出ればシンプルになれる気がする。



さ、今日も照れずに生きるぞ!
by hisa_coff | 2008-09-20 13:17 | デイリー