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「あんたの子だからね〜!」と吐き捨てられたのは初めてでした


「あんたの子だから!あんたの子だからね〜!」と吐き捨てられたのは初めてでした。
翌日は「一緒になるんだから・・・」と弱った瞳で訴えられます。
僕はその度に駆け寄って彼女の世界観の中へ潜り込み言われたまんまの役を演じる。
この場合は、90歳前後の彼女を妊娠させてしまった。
なおもお腹の中の子は五つ子であることも判明!
いつもお腹が気になり苦しんでおられる。
その気持ちを汲んだとしてもなかなか心ある対応ができない。
世界観の中で僕は非情な男であることになっている。
その世界観に沿って演じることで認知症の方の混乱を抑えることができるらしいが、
心を持って介護することが基本でありながら、
既に心ない非情な男であると役付けられているのだから。
さすがに「一緒になりましょう」なんて言えず、ただただ謝ることしかできませんでした。


施設の忘年会は、「東京サンセット 100歳の恋人」を弾き語りさせてもらった。
100歳越えの方も多い中、「100まで生きてりゃ文句はないだろう」という節を
気を使って歌ってはならんと決心しつつ歌いました。
どう捉えてもらったかはわかりませんが、
フルスイングの姿は何かのお役に立つだろうと思っています。

よって、新年会は施設長とセッションすることになりました。
この施設長が面白い人で、お坊さんでありながら社会福祉士で、
人前でお話をなさるときは、ギターをつま弾いて歌と合わせてお話をなさる。
そんな方だから、施設内に舞台がありホールがあり、
サウンドシステム、エレキピアノが常に使えるようになっているのかも。
どこでもそれくらいありそうだが、腐らずに使える人がいるってことは無駄じゃなくてよい。
休憩時間などでピアノが弾けるだけでもこんなに幸せなことはない。
新年会は、坂本冬美さんと さだまさしさんの曲を演奏した。
施設長がディナーショーばりにホール内を練り歩きながら歌い僕はピアノを弾いた。
もちろんピアノソロは完璧に練り上げた旋律をフルスイングで叩かせてもらった。
終えた後、いつも反応が薄い認知症の方も
キラキラと興奮状態で「すごいな〜」と言ってくれた。
でも、次の瞬間、新年会はなかったかのようにいつも通り。
さみしいが、なんとか感受性をつつくことが出来たのは本当に良かった。


息子の恒大郎は、もう10ヶ月です。
最近は一日に10回ほど2階まで階段を上るという仕事があるらしい。
まだまだ研修期間なので階段の上り下りが慣れた人が後ろで付きっきりですが、
補助なしで2階まで上がるとはうれしい限りです。
ただ上ってからは、宝物がたくさんあるようで興奮状態で
どこに向かってハイハイすれば良いかわからんようです。
エレキギターとアコースティックギターを弾き比べたり、
いつでも音が出せるように床にセッティングされたシンセサイザーをいじったりと大変です。
さすがに1階へ下りることは出来ないので時間切れを伝えて強制退去させられます。
1階に戻るとまた上るところから始まるのですが、
大人の都合を出来るだけ割り込ませずに集中している彼を応援します。
集中できる男になればすべてうまく行く。


しばらく経てば我がまま聞いてくださるそうなので
その休みを利用してクリンゴンできれば最高ですな。
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by hisa_coff | 2012-02-09 17:55 | デイリー