アナログフィッシュでオルガン、26日と27日とその他。
たくさん書きたくなるくらい感動しました。 年末に健太郎くんから電話があった。 どもり過ぎて、何が言いたいのかわからなかった。 でも、聞き取れたのはアナログでオルガンを弾いてくれということ。 その電話があった一週間前にたまたまイベントに出てたアナログを見ていて、 3人であの厚みを出していることに感動していた。 その時のライブは「夕暮れ」をやっていて、昔「世界は幻」を買ったのを思い出した。 なので電話では「3人で充分だろう」と最初は突き放した。 昔、何年も前に下北沢で一緒にやったようなやらないような、薄い記憶。 僕も社交的じゃないから、会釈ぐらいで話したことは無かった。 僕的に屈辱だったのは、4年くらい前のカウントダウンライブに恋人がアナログが出るから、 連れて行ってくれと頼まれ連れて行ったこと。 僕も同業の人間です。大晦日と言う特別なときにアナログを選ぶのか?とも思った。 それくらいの付き合いだから、自分が演奏するイメージはわかなかった。 でも、話していると健太郎くんの情熱も伝わって、 逆に他のキーボードの人が弾いているのは、イメージできなくなった。 ので、じゃあ僕に弾かせろって思うようになったんです。 それで、年始1/4に晃くんと健太郎くんとマネージャーさんと呑みに行った。 アーティストに参加して鍵盤を頼まれるときは、スタジオで初めて会うことが多い。 でも、僕のことを探る意味でも一度は話した方がよいと思ったのだろうし 音よりも先に必要なものがあると思ったのだろう。 そこで呑むのだが、初めてデートに誘ったかのようにどもりまくる健太郎くんに、 しびれを切らして晃くんがどういう音楽を目指しているとか、 細かいセンスやニュアンスをいろいろ伝えてくれた。 健太郎くんはとにかくオルガンが必要だったみたい。 とても、美味しかった。ごちそうさま。 そういうことでやることになった。 最初のスタジオは晃くんが車で迎えに来た。 一応、社交的に振る舞うが、僕もまたヘタクソなんです。 2人とも探れない会話で州一郎くんを迎えに行った。 州一郎くんはライブをしたことを覚えていた。 一番、社交的で安定感のある心を持ってると思った。 もう何度もいろんなアーチストと初音合わせをして来たつもりだけど、 スタジオで音を出したとき、本当に興奮した。 勿論、変に大人になったから素直な嬉しい気持ちを顔に出せないでいたけど相当ドキドキした。 音楽が持つ力は、音の強さじゃなく意志の強さであると確信した。でも、音大きい! 帰りにまた晃くんが送ってくれたけど、行きとは違い色んな事を話してくれた。 こんなに素直な人間だったとは思わなかったし、 彼の妄想癖は純粋であり過ぎて、世間体やいろんな大人ごとにひいちゃってるんだと、 勝手に思うようになった。そうだったらいいなと思った。 それは、僕が思っているパンクにつながって行くから、そうであって欲しい。 本番、2日前の最後のリハで「ハロー」を追加すると急に言い出す。 勿論、アナログフィッシュは天然だ。 彼らからしたらキーボード奏者の中の選りすぐりが僕な訳だから、 どんな状況でも耐えれるとでも思っているんだろう。 そんなわけはない!相当な無茶ぶりだろう。 それでいながら独創的な展開、メロディー、世界観、簡単にセッションが出来るわけない。 気を使ってくれたのは州一郎くん、笑顔で「大丈夫?」ってね。 なるようになる。。。。 1/26本番一日目、楽しめた。 花道のある会場で提灯もある。 終わってから歌詞が飛んだことに晃くんは悔やんだ。 そのことは、何が原因なのか?とほぼ全員のスタッフが真剣に反省会をする。 すごい!この団体は愛の固まりみたいなものなので、 手放しに喜んでた僕は、その空気に入れなかった。 スタッフさんの前では生意気なことは言えないと思って、 楽屋でメンバーだけになるのを見計らって色々ぶつけてみた。 でも、言っていることは「僕らは最高だ!」ってことしか無くて、 今日も最高だったから、更にこの上を目指そうと言うこと。 どうにか、全員で興奮状態を作り続ければ良いライブが出来ると信じてた。 決して歌詞が飛んだことが悪いわけでなく。 それを振り返ったことが一瞬のスキになっただけだ。 ライブは本当によかった! その晩、僕は興奮して眠れなかった。 彼らにとって僕が話したことが生意気過ぎたんじゃないかとか、 僕は鍵盤を弾くことだけが仕事なんじゃないかとか、 言ったことを後悔したり自信を持ったり、大変だった。 まだまだ、器が小さい僕です。 自分のことじゃないのにここまでさせてしまう求心力をアナログフィッシュは持っている。 だから、スタッフも彼らに惹かれあんなに真剣に遊んでいるんだ。 1/27。 最高の寝不足で朝を迎えた。 最高の歯磨きをしたら、最高にえずきます。 井の頭線で最高の普通電車で寝ながら吉祥寺まで。 太ももが目の前にあったので慌てて起きた。 日差しが良くて最高に眠ってしまってとなりのお姉さんにご迷惑を。。。。 吉祥寺の駅から前進座まで僕は走った。 あんなに威勢のいいことを言いながら寝不足のどんよりした感じではね、まずいもんね。 意外と遠いだよ。今日のライブを占うように止まらず自分のペースで走った。 何度も言うが、僕のライブではない!少し参加させてもらってるだけだ。 楽屋に着くとすでに晃くんと健太郎くんは興奮状態だ。 なにか、薬でも?って思うくらい自分を高めている。 いつでも高いが、もっと高い。 この状態で人前に出ても大丈夫なのか? でも、彼らのテンションに僕のテンションが負けるわけない。 ここ2年ほど自分を高めること雑音を遮断することに集中し、 何と言っても今年のテーマは折れない心だ。 だから、彼らに負けるわけにはいかない。 リハーサルを見ていても、僕が入るスキは全くないと感じた。 とても凄い、もう、本番のようだった。 スタートの直前の楽屋は凄い集中力でいっぱい。 己に勝て!己に勝て!と唱える! メンバーの背中を叩いたり、興奮がどんどん伝染して大きくなって行く。 ライブがスタートしてからは、もう、覚えてないな。 奮い立つ彼らの意志が凄いんです。 覚えてるのは「Life Goes On」に感動したこと。 健太郎くんの髪が金髪になってスーパーサイヤ人になってたこと。 州一郎くんがスネアがバルンバルン言ってたこと。 晃くんの脳みそから世界が流れ出してたこと。 いろんなバンドのライブを見ているけど、 冷静な瞬間がない興奮状態の素晴らしいライブには、なかなかお目にかかれない。 メンバー全員がアドレナリンでおかしくなりそうでいながら、 お客さんへの愛を恥ずかしがらずに伝えようとしている凄いライブだった。 僕の大好物は、人が奮い立つ瞬間です。 人が恥じらいも捨て強い意志を本気で表現したとき僕は涙が出る。 人は世間体や一般常識の中で生きて行く、どうやって社会に適合して行くか、 ってことで悩みながら大きなものにまかれて行く。 だからこそ、反骨メッセージを大きな声で言える人間に共感する。 それぐらいのパワーを持ったマンモスバンドに出会えたかもしれない。 ホント、あの瞬間に一緒にステージにいれたことに感謝してます。 ロックスターは一夜にして生まれるのは本当だったね。 本当にありがとう、アナログフィッシュ!また誘ってくれ!
by hisa_coff
| 2008-01-28 21:06
| デイリー
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